Q.明日香(飛鳥)って、何がすごいの?
2026-06-18 公開
答え
明日香(飛鳥)がすごいのは、ここが「日本という国が生まれた場所」だからです。6〜8世紀の飛鳥時代、最初の本格的な寺院・都城・水時計など「日本初」が次々と生まれました。その舞台=飛鳥・藤原の宮都(構成資産19件)は、2026年7月に世界遺産登録の見込みです。
明日香のすごさは、縄文でも戦国でもなく「飛鳥時代」にある
明日香(飛鳥)が歴史の主役になるのは、縄文や戦国ではなく6〜8世紀の「飛鳥時代」です。豪族の連合だった倭が、天皇を中心とする律令国家「日本」へと姿を変えた時代。仏教の受容、遣隋使の派遣、大化改新(乙巳の変)など、教科書で習う転換点の多くが、この地を舞台に起きました。
ここで生まれた「日本初」たち
飛鳥には「日本で最初の◯◯」が集中しています。寺院も、都も、時計も、星図も——国の仕組みの原型がこの地で形になりました。代表的なものを並べると、次のとおりです。
| 日本初・最古のもの | 遺跡 / 物件 | メモ |
|---|---|---|
| 最初の本格的な仏教寺院 | 飛鳥寺 | 蘇我馬子が建立、596年ごろ完成 |
| 最初の水時計(漏刻) | 飛鳥水落遺跡 | 中大兄皇子が設置 |
| 最初の本格的な都城 | 藤原京(藤原宮跡) | 694年に遷都、碁盤目状の条坊制 |
| 最古級の本格的な庭園 | 飛鳥京跡苑池 | 宮殿に付属する庭園の遺構 |
| 現存世界最古級の本格星図 | キトラ古墳の天文図 | 壁画は国宝(2019年) |
「地下に眠る遺跡」が主役の、めずらしい世界遺産
飛鳥・藤原の宮都は、今も建つ社寺の建物ではなく、宮殿跡・寺院跡・古墳といった「地下に眠る遺跡」が主役です。構成資産は19件。ユネスコの諮問機関イコモスが登録を勧告し、2026年7月の世界遺産委員会で正式登録の見込みです。他の世界遺産との違いは関連記事でくわしく。
19件世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産数
2件古墳壁画の国宝(高松塚・キトラ)
2026年7月世界遺産委員会での登録見込み
飛鳥時代を「歩いて・データで」たどる
明日香村は、村全体が遺跡のような場所です。石舞台・高松塚・キトラなどは国営飛鳥歴史公園として整備され、歩いて巡れます。地下の遺跡は現地で全体像をつかみにくいぶん、データが理解を助けてくれます。下記のデータセットや関連記事で、構成資産19件と明日香の今をたどってみてください。