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Q.リニア中央新幹線は奈良に来る?

2026-06-19 公開

答え

来る計画です。リニア中央新幹線は1973年の基本計画の段階から、東京〜大阪間(約438km)の正式な経過地として「奈良市附近」が指定されています。ただし開業時期はまだ不透明で、名古屋〜大阪間の当初目標は2045年、政府は最短2037年の全線開業を掲げていますが、前段の品川〜名古屋間が2034年以降にずれ込む見込みのため、奈良への到達はさらに先になる可能性があります。

奈良は1973年から正式な「経過地」

リニアが奈良を通るのは単なる期待ではなく、計画上の決定事項です。1973年(昭和48年)11月15日の中央新幹線の基本計画(運輸省告示第466号)で、起点を東京都、終点を大阪市とし、主要な経過地として「甲府市附近」「名古屋市附近」「奈良市附近」が指定されました。つまり奈良は計画段階から正式に組み込まれています。路線は超電導リニア方式で最高速度505km/h、東京〜大阪間は約438kmです。

1973年基本計画決定(経過地に奈良市附近を指定)

約438km東京〜大阪間の計画延長

505km/h超電導リニアの最高速度

駅の場所はまだ決まっていない(候補3カ所)

「奈良市附近」とあるだけで、具体的な駅位置は2026年時点で未確定です。名古屋以西のルートそのものも未確定で、三重県亀山市・奈良市を経て新大阪に至る案が想定される段階。奈良県内では、JR平城山駅周辺、奈良市の八条・大安寺地区、大和郡山市の近鉄橿原線とJR大和路線の交差付近の3カ所が有力候補として挙げられ、JR東海が地質調査などを進めてきました。平成29年度(2017年度)の奈良県世論調査では、県内の58.5%が奈良市を新駅設置場所として支持しています。

3カ所奈良県内の新駅有力候補地

58.5%奈良市を新駅場所として支持(2017年度世論調査)

有力候補地所在特徴
JR平城山駅周辺奈良市既存JR駅に近接
八条・大安寺地区奈良市市中心部に近いエリア
近鉄橿原線×JR大和路線 交差付近大和郡山市南北・東西路線の結節点

開業時期は不透明——2037年目標も前段で遅延

いつ奈良に来るかは、はっきり言えない段階です。名古屋〜大阪間の開業目標は当初2045年でしたが、財政投融資の活用で「最大8年前倒し」を図り、政府は最短2037年の品川〜大阪全線開業を目標として掲げています。一方、前段の品川〜名古屋間はもともと2027年開業目標だったものを、JR東海が2024年3月に断念。静岡工区(南アルプストンネル)の着工遅れで2034年以降にずれ込む見込みとなり、奈良を含む名古屋〜大阪間の開業もさらに後ろ倒しになる可能性が高まっています。

区間当初目標現在の見込み
品川〜名古屋2027年2024年3月に断念、2034年以降の見込み
名古屋〜大阪(奈良を含む)2045年政府目標は最短2037年(前段の遅れで不透明)

奈良の誘致は30年以上前から

奈良県・奈良市は計画当初からの誘致地です。平成元年(1989年)には、リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会、奈良県議会、奈良市議会がそれぞれ奈良市への停車駅設置を決議しました。現在も奈良県は早期全線開業に向けた取り組みを続けています。リニアが実現すれば、大阪・京都への近さに加えて東京方面とのアクセスも一変します。奈良の交通と来訪の「いま」は、下記のデータで確かめてみてください。

1989年奈良市への停車駅設置を決議した年

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出典・参考