Q.奈良って盆地だから、夏は暑くて冬は寒いってほんと?
2026-06-17 公開
答え
ほんとです。奈良市の8月は日中の平均が33.4℃まで上がり、沿岸の大阪(33.7℃)とほとんど変わりません。一方で1月の朝は平均0.8℃まで冷え込み、これは大阪より2℃以上低い。海から離れた内陸の盆地らしく、「夏の日中は大阪並みに暑く、冬の朝はぐっと冷える」気候です(気象庁 平年値1991〜2020)。
数字で見る、奈良の一年
奈良地方気象台(奈良市)の平年値(1991〜2020)では、年平均気温は15.7℃。最も暑い8月の平均気温27.8℃と、最も寒い1月の平均気温4.5℃の差は23.3℃にのぼります。観測史上の最高は39.3℃(1994年8月8日)、最低は−7.8℃(1977年2月16日)で、その開きは47℃以上。海に面した大阪と並べると、奈良の「内陸らしさ」が見えてきます。
15.7℃奈良市の年平均気温(平年値)
23.3℃最暖月と最寒月の平均気温差(8月−1月)
47.1℃観測史上の最高と最低の開き(39.3〜−7.8℃)
| 項目 | 奈良 | 大阪(沿岸) |
|---|---|---|
| 年平均気温 | 15.7℃ | 17.1℃ |
| 8月の日最高(平均) | 33.4℃ | 33.7℃ |
| 1月の日最低(平均) | 0.8℃ | 3.0℃ |
夏:内陸なのに、大阪と変わらない暑さ
奈良は海から30kmほど内陸にあり、奈良地方気象台は標高約104mと大阪(約23m)より高い場所にあります。それでも8月の日最高気温の平均は33.4℃で、沿岸の大阪(33.7℃)とほぼ同じ。盆地は風が抜けにくく、昼間の熱がこもりやすいためです。記録上は1994年8月8日に39.3℃を観測しており、「古都だから涼しい」という印象とは裏腹に、真夏の日中はしっかり暑くなります。
33.4℃8月の日最高気温の平均(平年値)
39.3℃観測史上最高(1994年8月8日)
冬:朝の冷え込みは大阪より2℃以上低い
違いがはっきり出るのは冬の朝です。1月の日最低気温の平均は、大阪の3.0℃に対して奈良は0.8℃。2℃以上の差があります。よく晴れて風の弱い夜は、盆地の底に冷たい空気がたまって放射冷却が進むため、観測史上では1977年2月16日に−7.8℃まで下がりました。日中は暖かくても朝晩は冷えるので、冬の奈良観光では「朝の寒さ」を前提にした服装が要ります。
0.8℃1月の日最低気温の平均(平年値)
−7.8℃観測史上最低(1977年2月16日)
だから服装は「一日の寒暖差」に注意
盆地気候は、季節だけでなく一日の中の寒暖差も大きいのが特徴です。平年値で計算すると、1日の最高と最低の差は8月で約9℃、1月で約8℃。朝晩と日中で体感がかなり変わります。観光で歩き回るなら、夏は日差しと熱中症対策、冬は脱ぎ着できる重ね着が基本。奈良公園のように屋外で過ごす時間が長いスポットほど、この寒暖差を見込んでおくと快適です。
約9℃8月の一日の気温差(日最高33.4−日最低24.1)
約8℃1月の一日の気温差(日最高8.7−日最低0.8)