Q.大和茶って何?奈良もお茶どころ?
2026-06-23 公開
答え
大和茶(やまとちゃ)は、奈良県東北部の大和高原一帯(標高約200〜600m)で育つ奈良県産日本茶の総称です。起源は大同元年(806年)、空海が唐から茶種を持ち帰り宇陀市に伝えたとの伝承があり、約1200年以上の歴史をもちます。生産量も全国有数で、全都道府県を調べた最新の全国調査年・令和2年産(2020年)には荒茶1,490トン(全国シェア約2.1%)で全国第7位。奈良は立派な「お茶どころ」です。
大和茶とは — 大和高原で育つ奈良の日本茶
大和茶は奈良県産日本茶の総称です。主産地は奈良市東部(月ヶ瀬・田原・柳生・都祁)、山添村、宇陀市(室生など)、大淀町、東吉野村で、標高約200〜600mの大和高原一帯。昼夜の寒暖差が大きい山間冷涼地が栽培に向きます。月ヶ瀬茶・田原茶・柳生茶・室生茶などの銘柄がありますが、全県的に「大和茶」で統一しています(出典:奈良県・奈良市・農林水産省)。
約200〜600m主産地・大和高原の標高
歴史 — 空海が伝えたとの伝承(806年)
大和茶の起源は大同元年(806年)と伝わります。空海(弘法大師)が唐から帰朝の際に茶の種子を持ち帰り、現在の宇陀市榛原赤埴に播種して製法を伝えたのが始まりとされ、発祥地は宇陀市の佛隆寺(仏隆寺)。持ち帰った茶臼が佛隆寺に保存されていると伝わります。約1200年以上の歴史です。明治期には奈良の紅茶が国際的に評価された時期もありましたが、その後は緑茶(煎茶・かぶせ茶・番茶等)の生産へ移行しました(出典:農林水産省にっぽん伝統食図鑑、奈良県・奈良市)。
806年起源とされる年(大同元年・空海の伝承)
約1200年以上大和茶の歴史
生産量 — 全国第7位(令和2年産・2020年)
茶の生産統計では、奈良県は平成30年産(2018年)以降、農林水産省の毎年の作物統計調査の「主産県」対象から外れています。主産県は静岡・鹿児島・三重と、共済事業実施の埼玉・京都の計5府県のみ。そのため奈良の数値は全都道府県を調べる『全国調査年』に限られます。最新の全国調査年・令和2年産(2020年)の奈良県の荒茶生産量は1,490トン、全国シェア約2.1%で全国第7位(静岡・鹿児島・三重・宮崎・京都・福岡に次ぐ)。同年の全国計は69,800トンでした(出典:農林水産省 作物統計/e-Stat)。
1,490トン奈良県の荒茶生産量(令和2年産・2020年)
全国第7位全国順位・シェア約2.1%(2020年時点)
| 項目 | 数値(令和2年産・2020年) |
|---|---|
| 奈良県の荒茶生産量 | 1,490トン |
| 奈良県の全国シェア | 約2.1% |
| 奈良県の全国順位 | 第7位 |
| 全国の荒茶生産量 | 69,800トン |
全国の上位県と比べると
令和2年産(2020年)の荒茶生産量を見ると、1位は静岡25,200トン(全国シェア36.1%)、2位は鹿児島23,900トン(34.2%)で、この2県だけで全国の約7割を占めます。3位は三重5,080トン(7.3%)。奈良の1,490トン(約2.1%)はこれら上位県には及ばないものの、全国第7位という確かな位置にあります。冷涼な大和高原が生む大和茶は、規模では大産地にかなわなくても、奈良が「お茶どころ」であることを示す数字です(出典:農林水産省 令和2年産 作物統計/e-Stat)。
25,200トン静岡県の荒茶生産量・全国1位(2020年・シェア36.1%)
69,800トン全国の荒茶生産量(2020年)
- 静岡25200トン
- 鹿児島23900トン
- 三重5080トン
- 奈良1490トン