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Q.明日香村に高い建物がないのはなぜ?

2026-06-18 公開

答え

明日香村に高い建物やマンションがないのは、村全域が法律で守られているからです。1966年の古都保存法に加え、1980年には明日香村だけを対象にした特別措置法(明日香法)が作られ、村全体が歴史的風土の保存地区になりました。景観条例でも住宅は原則2階建て以下とされています。

村まるごとが「遺跡の上」にある

明日香村は、地下に飛鳥時代の宮殿跡・寺院跡・古墳が広がる「村まるごと遺跡」のような場所です。普通のまちづくりをすれば、遺跡や歴史的な景観を壊しかねません。そこで日本でも例の少ない、村全域を対象とする強い保存の仕組みが導入されました。

古都保存法と「明日香法」

1966年(昭和41年)公布の古都保存法にもとづき、1980年(昭和55年)に村全域が歴史的風土特別保存地区(第1種・第2種)に指定されました。さらに同じ年、明日香村だけを対象とする特別措置法(通称・明日香法)が制定されています。一つの村のためだけに法律がつくられるのは異例で、遺跡の保存と住民の生活環境の整備を両立させることをめざしています。

1966年古都保存法の公布・施行

1980年明日香法の制定/村全域が保存地区に

村全域歴史的風土保存地区の対象範囲

だから建物は低く、看板も控えめ

2011年(平成23年)からは景観条例にもとづき、村全域が景観計画区域に指定されています。住宅は原則2階建て以下で、1階と2階が同じ大きさの「総2階」は避ける、色や形も周囲に合わせる、といった基準があります。結果として、棚田や集落、遺跡と調和した低い家並みの風景が保たれています。

2階建て以下住宅の階数の原則

2011年村全域が景観計画区域に

村全域景観計画区域の対象範囲

守るからこそ、世界遺産になる

この徹底した保存があるからこそ、地下の遺跡と地上の景観がそろって残り、飛鳥・藤原の宮都の世界遺産登録(2026年見込み)につながりました。一方で、強い規制は住民の暮らしや人口にも影響します。下記の「明日香村の現況」や人口のデータで、保存と生活の両面を見てみてください。

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