Q.奈良に国宝はいくつある?全国で何番目?
2026-06-29 公開
答え
奈良県内の国宝は208件(2026年4月1日現在、奈良県調べ)で、東京都・京都府に次ぐ全国3位です。ただし仏像などの「彫刻」と木造建築の「建造物」にしぼると、どちらも件数は全国1位。質の面では日本随一の文化財県です。
総数は全国3位
文化庁が指定する「国宝」は、奈良県内に208件あります(2026年〈令和8年〉4月1日現在、奈良県調べ)。これは東京都・京都府に次ぐ全国3位です。国宝に重要文化財を合わせた総数でも1,548件で、やはり全国3位。東京が首位なのは、国立博物館や私設美術館に絵画・工芸・書跡の名品が集まっているためで、社寺が現地で守り継いできた奈良とは「国宝の集まり方」がそもそも違います。
208件奈良県内の国宝(2026年4月1日現在)
全国3位都道府県別の国宝件数(東京・京都に次ぐ)
1,548件国宝+重要文化財の合計(全国3位)
仏像と建物は、奈良が日本一
種別で見ると奈良の強さがはっきりします。仏像を中心とする「彫刻」の国宝は、全国142件のうち76件(53.5%)が奈良県にあり、都道府県別で全国1位。木造建築などの「建造物」も全国233件のうち64件(27.5%)で、こちらも全国1位です(いずれも2026年4月1日現在、奈良県調べ)。古代に都が置かれ、東大寺・興福寺・法隆寺といった大寺院が現地で守り継いできた歴史が、この偏りに表れています。
76件彫刻の国宝(全国1位・全国の53.5%)
64件建造物の国宝(全国1位・全国の27.5%)
数え方で数字が変わる
国宝の数え方には少し注意が必要です。文化庁の「指定件数」では、刀剣のひとそろいや経典のセットなどをまとめて1件と数えるため、奈良県は208件。一方、当サイトの国宝特集は文化庁データベースを物件単位で集計しているので241件と、やや多くなります。どちらも誤りではなく、見ている粒度が違うだけです。自治体どうしを比べる本記事の全国比較には、基準のそろう「指定件数」を使っています。
国宝はどこにある?
当サイトの国宝特集(物件単位・241件)で所在地を見ると、半数以上が奈良市に集まり、次いで法隆寺をはじめとする斑鳩町が続きます。世界遺産「古都奈良の文化財」と「法隆寺地域の仏教建造物」のエリアに、国宝が濃く分布していることがわかります。一方で桜井・天理・宇陀・葛城など、奈良市から離れた古社寺にも国宝は点在しています。
- 奈良市149件
- 斑鳩町44件
- 桜井市10件
- 天理市9件
- 宇陀市9件
| 市町村 | 国宝(物件数) |
|---|---|
| 奈良市 | 149 |
| 斑鳩町 | 44 |
| 桜井市 | 10 |
| 天理市 | 9 |
| 宇陀市 | 9 |
| 葛城市 | 7 |
| その他6市町村 | 13 |
国宝を市町村別に調べるには
個々の国宝は、文化庁「国指定文化財等データベース」で名称・所在地・指定年月日まで調べられます。当サイトの国宝特集は、それを奈良県内にしぼり、市町村別・種別に並べ替えたものです。建造物・彫刻・絵画といった種別での絞り込みや、世界遺産の構成資産との対応も確認できます。