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Q.人口5,000人の明日香村に、観光客は年に何人来る?

2026-06-25 公開

答え

明日香村の人口は約4,977人(令和8年=2026年6月1日現在、村公式)。一方で観光客は近年で年間約60万〜80万人にのぼり、住民の100倍超の人が毎年この小さな村を訪れています。昭和50年代のピークには年間約180万人を数えました。

全国でも有数の「小さな村」

明日香村の人口は約4,977人(令和8年=2026年6月1日現在、明日香村公式統計/男2,402・女2,575・2,209世帯)。村全体が「飛鳥」の歴史的景観そのもので、平成29年(2017年)には過疎地域に指定されています。 人口は平成2年(1990年)以降の減少が著しく、令和2年(2020年)国勢調査では5,179人と、平成2年比で約3割減。高齢化率は41.2%(2020年・国勢調査)と県内でも高い水準です。

約4,977人人口(2026年6月1日現在)

2,209世帯世帯数(2026年6月1日現在)

41.2%高齢化率(2020年国勢調査)

では、観光客は年に何人来るのか

明日香村の観光客数は、高松塚古墳壁画の発見(1972年)後の「飛鳥ブーム」で、昭和50年代のピーク時には年間約180万人を超えていました(国土交通省「明日香村の現況について」)。 その後は減少傾向ながら、国営飛鳥歴史公園の整備やキトラ古墳壁画の発見などで増減を繰り返し、平城遷都1300年祭の平成22年度(2010年度)には約116万人(村資料の推計値)。新型コロナ前は約80万人前後で推移し、令和4年(2022年)は約60万人前後でした。

住民の100倍超が毎年訪れる村

人口約4,977人に対し、年間の観光客は約60万〜80万人。単純計算で住民1人あたり年120〜160人前後、人口の100倍を優に超える人が毎年この村を訪れていることになります。 ピーク期(約180万人)で見れば、住民の実に約360倍。これは「住む人」より「訪れる人」が桁違いに多い、観光地としての明日香村の特徴をよく表す数字です。

約100〜160倍近年の観光客数 ÷ 人口

約360倍ピーク期(約180万人) ÷ 人口

約4,977人村の人口(2026年6月)

観光の核「国営飛鳥歴史公園」

観光客を受け止める中核が、国営飛鳥歴史公園です。祝戸・石舞台・甘樫丘・高松塚周辺・キトラ古墳周辺の5地区、開園面積合計59.9haで構成され、年間約80万人以上が来園しています(国土交通省 近畿地方整備局・2026年確認)。 村の観光施設別では、石舞台古墳に観光客全体の約25%が訪れ、平成28年(2016年)開園のキトラ「四神の館」も年間15万人以上を集めるなど(国交省資料)、史跡と公園が一体で周遊の動線をつくっています。

地区面積主な見どころ
甘樫丘地区25.1ha飛鳥を一望する展望
キトラ古墳周辺13.8ha四神の館・壁画
高松塚周辺9.1ha高松塚古墳・壁画館
祝戸地区7.4ha棚田・宿泊研修施設
石舞台地区4.5ha石舞台古墳

世界遺産登録で、流れは変わるか

観光客数はピークから半減以上に減りましたが、2026年に「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に登録される見込みで、構成資産19件のうち多くが明日香村にあります。 世界遺産登録は一時的な来訪増をもたらすことが多い一方、登録後の推移は遺産ごとに大きく異なります。小さな村が「訪れる人の多さ」とどう向き合うか——観光客数の長期データは、その出発点になります。

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